小郡の方より相続についてのご相談
2024年05月07日
なるべく手間をかけずに相続手続きを終えたいのですが、遺産分割協議書の作成は省略しても問題ないのか、行政書士の先生にお伺いしたい。(小郡)
遺産分割協議書について行政書士の先生に質問があります。私は小郡在住の40代男性です。小郡の実家で暮らしていた父が先日亡くなりましたので、現在相続手続きを進めています。
小郡の自宅で遺品整理をしましたが遺言書らしきものは見つかりませんでした。父が遺した財産は、小郡の自宅、預貯金が数百万ほどです。母は他界しておりますので、相続人は私と弟の2人だけで、どちらが何を相続するかについてはある程度話がついています。相続について今後弟と揉めることもないでしょうし、遺産分割協議書の必要性をあまり感じないのですが、遺産分割協議書の作成は省略しても問題ないでしょうか?私も弟も日中は仕事がありあまり相続手続きに時間が取れないため、できるだけ手間を省きたいと思い質問させていただきました。(小郡)
遺産分割協議書は相続手続きのためにも、今後の安心のためにも作成がおすすめです。
遺産分割協議書は、「遺産をどのように分け合うか」について、相続人全員が合意した内容を取りまとめた書面のことで、相続人全員が書面に署名捺印することで完成します。
遺言書が遺されている場合、相続では原則として遺言内容が優先されますので、遺言の指示内容に従って相続手続きを進めます。それゆえ、相続人全員で遺産分割について話し合う必要もなく、遺産分割協議書を作成する必要もありません。
しかしながら今回の小郡のご相談者様のように遺言書がない相続の場合は、相続人全員による遺産分割協議を行い、協議により決定した内容をもとに遺産分割協議書を作成します。この遺産分割協議書は相続した不動産の名義変更など相続手続きの際に活用しますので作成しておきましょう。
【遺産分割協議書の活用場面 ※遺言書が無い相続の場合】
- 相続税申告
- 不動産の名義変更(相続登記)
- 金融機関での手続き
※手続きの際に遺産分割協議書の提示は必須ではありませんが、預貯金口座が多い場合は、遺産分割協議書を提示することでその都度所定の用紙に相続人全員が署名捺印する必要がなくなり、手間を省けます。 - 相続人同士のトラブル発生時
相続手続きを円滑に進めるためだけでなく、将来的な相続人同士のトラブル回避にも遺産分割協議書は役立ちます。相続では大きな額の財産が動く機会となります。一旦話し合いが落ち着いたと思っても、あとになって意見の食い違いが生じたり、当初の内容とは異なる意見を後になって主張されたりという可能性も否定できません。日ごろから仲の良い親族同士でも、相続トラブルによって亀裂が生じてしまったケースも少なくないのが実情です。後々のトラブル回避のためにも、遺産分割協議書があると安心です。
相続手続きは煩雑なものも多いですが、相続の専門家が代行することも可能です。日中お忙しい小郡の皆様は、相続の専門家に対応を依頼することも是非ご検討ください。
小郡・朝倉相続遺言相談センターでは小郡の皆様に向けて初回無料相談を実施しております。小郡の地域事情に詳しい行政書士が、相続に関するさまざまなお悩みにお答えいたしますので、是非お気軽にお問い合わせください。