小郡の方より相続についてのご相談
2024年07月03日
行政書士の先生、相続ははじめての経験ですので、どのような流れで手続きを進めればよいかわかりません。(小郡)
私は小郡在住の30代女性です。先日、小郡の実家で暮らしていた父が急逝いたしました。突然のことでしたが、何とか葬儀は終え、現在は小郡の実家を片付けながら遺品整理をしているところです。
相続についても手続きを進めなければならないと思うのですが、私にとって相続は初めての経験ですので、何から手をつければよいのかわからず、困っています。両親が暮らしていた小郡の実家は父名義のはずですので、手続きが必要ですよね?どのような流れで相続手続きを進めていけばよいか、教えていただけると助かります。(小郡)
相続の一般的な流れをご案内しますが、ご心配があればいつでも相続の専門家へお問い合わせください。
身近な方が亡くなると、遺されたご家族は数多くの手続きをこなさなければなりません。今回は相続手続きの流れについてご質問いただきましたので、一般的な流れをご案内させていただきます。相続手続きは、相続の専門家に代行を依頼することも可能ですので、ご心配やご不明な点がありましたら、いつでも専門家へお問い合わせください。
まずはじめに、被相続人(亡くなった方)が遺言書を遺していないかどうか確認しましょう。相続手続きにおいて優先されるのは、遺言書に記載された遺産分割方針です。遺言書が遺されている場合は、その記載内容に従って手続きを進めましょう。
遺言書がない場合は、以下の流れで手続きを進めていくことになります。
(1)戸籍の収集と法定相続人の調査
被相続人の戸籍をすべて収集します。相続で必要となるのは、被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍です。この戸籍をもとに、法定相続人が誰であるかを調べます。併せて、相続人の現在の戸籍も取得しておくとスムーズです。
(2)相続財産の調査
被相続人が生前所有していた財産を調べます。相続の対象となるのは、プラスの財産(預金、不動産など)のみならず、マイナスの財産(借金、ローンなど)も含まれます。ご自宅の登記事項証明書や固定資産税の納税通知書、銀行の通帳や残高証明書など、財産状況のわかる書類を集め、財産目録という一覧表にまとめましょう。
(3)相続方法の決定
遺産の相続方法を検討します。相続放棄または限定承認を選択するなら、「自己のために相続が生じたことを知った日から3か月」の熟慮期間内に手続きが必要です。
(4)遺産の分割方法の決定
遺産分割協議を行い、遺産をどのように分け合うか、相続人全員で話し合います。協議で合意した内容は、遺産分割協議書として書面にまとめ、相続人全員で署名し、実印を押します。
(5)各種財産の名義変更
不動産や有価証券など、相続した遺産の名義を変更する手続きを行います。この時、(4)で作成した遺産分割協議書の提示を求められることがありますので、準備しておきましょう。
以上が一般的な流れですが、ご家庭の事情によって必要となる相続手続きは異なってきます。ご状況によっては家庭裁判所での手続きを要する場合もありますのでご了承ください。
小郡・朝倉相続遺言相談センターでは、小郡の皆様のご状況を詳しくお伺いしたうえで、必要となる手続きをわかりやすく丁寧にご案内させていただきます。初回のご相談は完全無料ですので、小郡の皆様はどうぞお気軽にお問い合わせください。